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大信州にインタビュー 「日本酒と料理の相性」

大信州の日本酒

酒をイメージして料理で表現する

造り、土地、酒米、そして水によって全く味わいの異なる日本酒。7月6日に開催された「DAISHINSYU with GOSENJAKU」では、大信州の日本酒をテイスティングしたイメージで料理を構築。今回はこの素晴らしいイベントの様子をレポートいたします。


日本酒と料理のペアリング

このディナーでは大信州酒造の繊細な日本酒と小浜料理長の料理が絶妙にマッチし、お客様に新たな食の楽しみ方を提供しました。

「純米吟醸 花宙」 × 「フォアグラと奈良漬け マンゴーとパイナップルのソース」

日本酒ペアリング フォアグラと奈良漬け
柑橘を思わせる爽やかな酸が特徴の「花宙」 火通ししたフォアグラを大根の奈良漬けで巻いたインパクトのある一品。
マンゴー、パイナップル、パッションフルーツを使った華やかで爽やかなソースと口に含むと、花宙との相性抜群に。

「GI長野 ヒカリサス」× 「毛ガニともち米・キビ」

日本酒ペアリング 蟹めし
厚みのある旨みの余韻が素晴らしい「ヒカリサス」 もち米、キビを毛ガニ、蟹味噌を一緒に炊いて、モチモチに仕上げた一皿。トマトの出汁で作った泡とグラナパダーノを仕上げに振りかけてバランスをとっています。


大信州酒造様へインタビュー

大信州酒造 森本醸造長と小松氏

今回のディナーには、大信州酒造様から森本醸造長と製造課の小松氏のおふたりを迎え、直に、造り手としての熱のこもった思いをお話いただきました。
ディナー後、お二人にお話を伺いました。

Q1: 今回のお酒の提供する順番はどのように決められたのでしょうか。

今回の大信州のお酒は全部で8種。その提供順番は大信州酒造様に決めていただきました。

「高級酒は会の後半に提供することが多いですが、酔う前に味を見たいという声やおなかがいっぱいになる前に飲みたかったという声を聞くことがありました。今回はその旨を反映した形になります。

後半に個性よりも調和のとれた味わいのお酒を出すことで飲み疲れないようにも考えていました。大信州の代名詞ともいえる洗練された吟醸タイプの味わいを印象に残してもらえたら幸いです。」

Q2: 日本酒の提供温度と、酒器の決め方について教えてください。

日本酒の酒器

お客様には8種類の日本酒をすべて、違う酒器でお楽しみいただきました。形の違う盃とワイングラスを組み合わせて、提供温度と共にご指定いただきました。

「日本酒の提供温度は味わいの調和がとれる温度を想定しています。これは我々の経験則です。

基本冷やして飲むと美味しく感じやすいですが、その酒のもつ本質的な味わいは隠れてしまうことがあります。また裏を返せばいいも悪いもさらしてしまう事にもなります。

弊社は一口の旨いよりも品質を感じていただきたいですし、ありのままを味わってもらいたと考えています。だから無濾過原酒です。

飲酒温度はお客様にとっては面倒くさいことかもしれませんがワインではあたりまえの事で、日本酒の深さや趣きをこのディナー会で少しでも感じてもらえたらと思っています。酒器も同様です。ワインでは生産地や品種の違いでグラスを分けます。日本酒も酒器によって味わいが変わります。」

Q3: 今回の小浜の料理とのペアリングはいかがでしたか。

ディナー中は大信州のお二人にはたくさんお話をしていただきました。ペアリングはお客様が帰られた後に、ホテルスタッフと共にワイワイとお楽しみいただきました。

「すべての組み合わせをいただくことはできませんでしたが、とても美味しかったです。

われわれは既存のイメージ先行でペアリングの提案をしがちで、それを聞いたお客様も先入観で相性良く感じてしまうところがあります。しかし、実際にお酒を飲みながら試作を重ねたメニューは間違いがないですね。」


五千尺ホテル上高地のスペシャルディナー

2024シーズンの五千尺ホテル上高地では、3度のスペシャルディナーを開催しています。
今回の「DAISHINSYU with GOSENJAKU」に加え、6月に開催された「シャトー・メルシャン × 五千尺ホテル上高地」、そして10月19日開催予定の「Natural Wine meets GOSENJAKU」。

次回開催の内容についてはこちらをご覧ください。

五千尺ホテル上高地では、今後もお客様に特別な体験を提供するイベントを企画してまいります。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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