2014.12.17/五千尺ホテル上高地/kasagi
ソムリエ 谷口がゆく 第二章 〜山梨“勝沼ぶどう郷”から〜
先日、日本を代表するワイン産地である山梨県勝沼へ行きました。
勝沼ぶどう郷周辺の山々は紅葉真っ盛り、そしてワイナリー巡りにはふさわしい快晴でした。
最初に、ワイナリーから徒歩5分ほどの自社畑に行き、山梨の土壌と独自の栽培について説明を受けました。この土地ならではの非常に興味深い新事実もあり、とても勉強になりました。
【某ワイナリーのワインテイスティング&セミナー会】
全部で5種類にワインを試飲しましたが、その中でも特に美味しかった3点について
- スパークリング ヴィンテージ ブリュット‘02(甲州)
あえて濁らせる製法(ノン・デゴルジュマン)で造ったもの。
それにより生まれる、さらに深い味わいと奥深い香りが充満していて、非常に贅沢に味わえました。
これが一番必要でしたのですが、残念ながら今日のこの日で完売だそうです。
【料理=小布施栗のクロケット】 - 白ワイン “シャルドネ” ‘12
樽発酵からくる優しいクリームバターのような香りと
テロワール【土壌】から吸収したミネラル感たっぷりなコクとうまみの詰まった白ワインでした。
ブルゴーニュ地方コート・ド・ボーヌの有名な白ワインに雰囲気が似ていました。
【料理=アンコウのムニエル】 - 赤ワイン “カベルネ ソーヴィニヨン” ‘12
口当たりは優しく、程よいタンニンが舌の上を通りすぎていきました。
全体的に奥の方からくる、うまみを感じられる非常にまとまった上質なワインに仕上がっています。
飲みごろはまだ先ですが、ゆっくりとグラスを回しながら空気を含ませ、チーズと一緒に飲みたいと思いました。
【料理=牛フィレ肉ポワレ 焼き茄子と粒マスタードソース】
とても小さいワイナリーでしたが、造り手の魂とワインの味は確かなものがあり、来シーズンのワインリスト候補にエントリーしました。
次回は、「○○○○ワイナリー」です。ご期待ください。
五千尺ホテルソムリエ 谷口 充