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上高地の宿泊なら五千尺ホテル上高地 - 河童橋すぐ横で観光・散策にも好アクセス

海外のワインと肩を並べるようになった日本ワインの真髄を五千尺ホテルで知る

「日本のワイン」が美味しくなった!と言われて久しい今日この頃。日本ワインがフランス産をはじめとする海外を代表するワインに比肩する力を持つようになり、ブームとしては落ち着きを見せ、ごく当たり前の事実として受け入れられるようになってきました。

五千尺ホテルのメインダイニングでは、先日6月16日に醸造家曽我彰彦さんをお迎えし、盛況にディナーが行われた小布施ワイナリーのワインの夕べ、そして同じく醸造家三澤彩奈さんをお迎えし、7月7日にディナーが行われるグレイスワインのワインの夕べをはじめとした、本物の実力をもつ日本のワインを取り揃え、皆様にお楽しみいただいております。

 

今日は五千尺ホテルのダイニングで取り扱っているもののなかで、日本のワインのスタイルを代表するワイン6本をそのラベルと共にご紹介します。


① 世界基準の中で日本のワインとして光を放つ、中央葡萄酒グレイスワイン

何よりもグレイスワインの名声を不動にした出来事が「デキャンタ―・ワールドワイン・アワード(以下DWWA)」でのプラチナ賞の受賞です。

DWWAはワイン評価としてもっとも権威を持つイギリスで発行される雑誌「デキャンタ―」が主催するワインコンクールで、審査は完全にブラインドテイスティングで行われます。世界各国からそれでも厳選された1万6000銘柄のワインの中からプラチナ賞は30銘柄あまりしか選ばれません。そしてスパークリングワイン部門でプラチナ賞のボーダーとなる96点を超えたのはわずか3銘柄でした。グレイスワインの「グレイスエクストラブリュット」はフランスのシャンパーニュといった伝統と実力を兼ね備えたスパークリングワインたちを差し置いてプラチナ賞を獲得しました。

山梨県明野の自社農場で栽培されたシャルドネだけを使用した「ブラン・ド・ブラン(白の白)」と言われるタイプのスパークリングワインで、泡はきめ細かくクリーミー、熟成を経て醸し出される芳醇なふくよかさと、丹念に手入れされ育てられ選別された葡萄から生まれるフレッシュな果実味が同居する味わい、シャンパーニュと同じ品種の葡萄と製法を採用しながら本家を圧倒するものになっています。

 

さらに驚きの出来事が起きました。今度は日本の固有ブドウ品種である「甲州」のワインでDWWAのプラチナを引き続き受賞したのです。

同じく銘柄が隠された中で数ある白ワインの中からひと際の個性の光を放ち、審査員の味覚・嗅覚に訴えかけたのでした。

「甲州」は三澤彩奈さんがもっとも大切にしている葡萄品種で、グレイスワインでは様々な銘柄の甲州ブドウを使ったワインを製造しています。その中でもプラチナ賞を取った「グレイス甲州」はもっともナチュラルに葡萄本来の個性を活かしたタイプで、繊細な酸と果実味、日本の果実らしいほろ苦さを持ったワインです。もちろん和の素材や料理との相性は抜群に良く、近年世界で注目の的となっている日本料理とのペアリングにも用いられています。

まさしく日本の風土を表現するワインです。

 

※中央葡萄酒グレイスワインのウェブサイト

② 他と一線を画す技術と経験で日本最高品質のワインを生み出す、椀子ヴィンヤード

2016年に開催されたG7伊勢志摩サミットでは各国首脳をもてなすため、日本を代表する12本のワインが田崎真也ソムリエ協会会長、大橋健一MW(マスターオブワイン)をはじめとする7人の選考委員によって選ばれました。

その中で晩餐会のコースのメインディッシュとともに供されたワインが「椀子ヴィンヤード オムニス」です。

長野県上田市丸子地区塩川陣場台地の桑畑の荒廃地を整備し造成されたワイン畑が「椀子ヴィンヤード」の始まりです。

歴史あるワイン会社であるメルシャンが国際品種である葡萄のメルロー・カベルネソーヴィニョン・カベルネフランをそれぞれ区画を分けて植え、当時のトレンドとして高品質なワインを表現する手段でもあったヴァラエタル(品種)ワインとして販売を開始しました。

そんななか「椀子ヴィンヤード」の風土そのものを表現するワインを出そうと各品種の最高の物を集めたアサンブラージュ(ブレンド)のワインを作る動きが始まりました。そうして完成したのが「オムニス(ラテン語で「すべて」という意味)」というワインでした。

かのシャトーマルゴーのディレクターであった故ポールポンタリエ氏のバックアップもあり、日本の最高技術の粋を集めて作られたオムニスは深淵かつ繊細で優美、作り手の言う通りフィネスとエレガンス(上品さと華麗さ)を持ったワインです。これが日本の最高のワインであることに異議を挟む人はいないでしょう。

 

そのヴァラエタルワインのなかで、個性が強すぎてブレンドされなかった品種があります。それが「シラー」です。

その独特なスパイスのニュアンスは他の品種とブレンドしても個性を隠すことなく、調和を拒みます。

それは他の国で作られているシラーのワインとはまったく違うキャラクターを発現した日本らしい香りのワインです。だからこそ「椀子ヴィンヤード シラー」は唯一孤高の存在として日本ワインの一つの位置を示し立っています。

 

※シャトーメルシャンのウェブサイト

③アルティザン(職人)として畑と向き合いワインを求道しつづける、小布施ワイナリー

小布施ワイナリーのワインはワインラバーの間でその素晴らしさがよく認知されているにも関わらず、醸造家である曽我彰彦さんはメディアに顔を出すことはなく、自らのワインをコンクールにも出品することもありません。

では寡黙にして語らずか、というとそうでもなく、そのワインへの思いは裏ラベルにぎっしりと詰め込まれています(小布施ワイナリーのワインを手に入れたり、召し上がる機会があったときはどうぞ裏ラベルをじっくりお読みください)。

ただ一つ自らのエネルギーをワイン作りに集中するために雑音を廃し、職人として畑と葡萄に向き合い完成したワイン、それが小布施ワイナリーのワインです。

若き日に単身渡仏、ブルゴーニュで修行したのち、自らのワイナリーで自らの手で畑を拓きワイン造りをはじめられました。「ヴィーニュサンシミ シャルドネ」からはそのような曽我さんのワインに対する姿勢や気持ちが伝わってきます。

文字面だけの「自然であること」、手をかけないことの言い訳としての「葡萄本来の味」というやり方を嫌い、はたして飲む側は認識できない境地までまなざしを向けて作られています。広くあまたに存在するシャルドネのワインの中で、これは確かにシャルドネなのに小布施ワイナリーでしか感じられない香りと張り詰めるようなバランスを保っています。

そして今回行われた小布施ワイナリーのディナーでメインディッシュに供されたワイン、名前が「オシヌ・アイリシ・アゲ」といいます。

こちらは少数生産でなかなか見つからないという小布施ワイナリーのワインの中でもきっと実物を見かけるということは難しいと思います。「ヴェガ シシリア ウニコ」というスペインの秘宝と呼ばれるカルトワインをモデルにしているというこのワイン(だから下から逆に読んでOcinU  AiliciS  AgeVなんだそうです)、決してウニコのコピーワインではありません。

ではどこが「オマージュ」なのか、それはウニコと同様の樽熟成期間を取り、生産本数を極端に下げる陰干し葡萄も使い、「同様の苦労と手間」をかけたワインなのです。そしてこのワインは1ヴィンテージしか作られず最初にして最後のロットです。その凝縮感ととんでもなく長い余韻は日本のワインにはまったくありえないほどのものになっています。この幻ともいえるワインを今回は小布施ワイナリーディナーのお客様のためだけにお出ししました。

壮大な実験ともいえる行為をしてまで、ワインに向き合う曽我さん。自らの道を追求するためにひたすらにワインを作り続けていらっしゃいます。

 

※小布施ワイナリーのウェブサイト

いかがでしたでしょうか。どれもなかなかお目にかかることが難しいレアなワインばかりです。

五千尺ホテルのワインリストは長野県のワイナリーをはじめとした厳選した日本ワインが中心にラインナップされています。

ご宿泊の際には、ぜひシェフ小浜英展の料理とともに日本ワインの真髄とも言える1本をお楽しみくださいませ。

 

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